執筆者の情報
- 小中学校でいじめられ不登校
- 高校は何とか行く(底辺高校)
- もう学校がつらくて大学は行けなかった
- 高卒→ニート→フリーター→建築営業(正社員)→プログラマー
- 精神疾患2回経験
- 現在は29歳|経験9年|年収500万|既婚
初めまして、上記が私の経歴になります。
履歴書に記載すると以下のように解釈されてしまいます。
地獄みたいな経歴です。
でもそれなりに稼げて、残業もなく、結婚して、自分なりに”フツウ”の生活ができてます。
それもこれもプログラミングがきっかけなのですが、もう少し具体的にすると「プログラミングに必要な考え方」が僕の私の人生を救ってくれたと思っています。
この記事では以下について記載しています。
- 高卒から見たITエンジニア業界の現実
- 私が高卒からエンジニアになれるまで
- 私を救った「高卒だからこそ必要な考え方」
- 今の時代に高卒からエンジニアになるロードマップ
目次
高卒からみるITエンジニア業界の現実
結論を本当に正直に申し上げると、ITエンジニアはお勧めしません!
- 高稼働
- パワハラモラハラ
- 周囲からの理解との乖離
精神を病む要素しかありません!特に高卒であれば上記の状況になる可能性が高くなります。
精神を病むとどうなるか?
- 病んでから1年ほどは働けなくなる
- 定期的にネガティブ思考が来てしんどくなる
仕事はもちろん、私生活にも地味な影響が出てきてしまいます。
ですが、高卒からITエンジニアになるとそれなりのリターンが得られるのも事実です。
- それなりに稼げる
- 一度経験すると学歴が関係なくなる
- くいっぱぐれる可能性がなくなる
高卒の私が正直に伝える理由
今の時代、TwitterやYoutube、Googleの検索結果など様々な場所から情報が取得でき、何が本当か判断するのが難しいと思います。
ITエンジニア!プログラマー!楽で高収入!よく聞きますよね。
これに関して私は真っ向から否定します。
否定する利点は私にあまりないのですが...、私のこの記事を書く目的は以下です。
- アドセンスの広告審査に通るために検索流入が欲しい
- うつ病で動けなくなった時の予備の稼ぎ柱が欲しい
- 今の収入で困ってないので嘘をついてまで必死に稼ぐつもりはない
何が何でもアフィリエイトやアドセンスで稼ぎたいわけではないのでこのブログのアフィリエイトリンクから商品を購入していただかなくても構いません。(あわよくば程度で考えています。)
現在アドセンス広告の審査がなかなか通らず、とにかく正直に素直に書けばGoogle検索の上位に入ると信じていて、またそれがアドセンス審査を通る結果にもつながると思っているので...。
私自身、これまで大変しんどい思いをしてきたので、同じような境遇の人にこの情報がお役に立てばそれで充分です。読者の方にはこの記事の情報から気に入ったものだけ取捨選択して活用していただければいいなと思っています。
高卒がエンジニアになるのは不利?
大卒と高卒の差
同じ未経験で比べると、大卒と高卒では大きな差があります。
- 覚えが早い人が欲しい
- 受験勉強を経て大学に行くという手順を踏んでる点で大卒有利
- ビジネスコミュニケーションを知っている人が欲しい
- 大学で学ぶ可能性が高く、少なくとも高校では絶対学ばない
- 最低限パソコンが使えて欲しい
- 大学の方が授業でパソコンを使う頻度が高い
どんな軸で考えても大卒の方が有利になってしまいます。
高卒が大卒に勝つためには?
高卒が勝つためにはそれ相応の対策をするしかありません。
例えば、
- 覚えが早い人が欲しい
- 受験勉強を経て大学に行くという手順を踏んでる点で大卒有利
- 情報技術者のやMOSなどの資格を持っている
- ビジネスコミュニケーションを知っている人が欲しい
- 大学で学ぶ可能性が高く、少なくとも高校では絶対学ばない
- 正社員の業務経験や面接の所作でアピール
- 最低限パソコンが使えて欲しい
- 大学の方が授業でパソコンを使う頻度が高い
- 履歴書はパソコンで作成
などです。
高卒の待遇
高卒のエンジニアだと他にも不遇な点があります。
- 高卒だと初任給が下げられる可能性
- 給料が低い=会社にとっての原価が安いため単価の低いひどい案件を任される可能性
ただし、半年〜1年ほど我慢すれば履歴書に載せられる「エンジニア」としての経験が得られます。
昇給昇格の可能性もありますし、ひどい仕事ばかり任されるようであれば未経験より簡単に転職ができます。
私が高卒からエンジニアになれるまで
私がエンジニアの仕事に触れたのは社員4名の小さな会社でコールセンターの仕事をしていたときでした。
事務所が2つの会社が共同で使っているところで働いていて、もう1つの会社がIT企業でした。電話が来ない間暇だったので本棚にある本を読んだのが最初です。初めて触ったのはMySQLでした。
それからPHP、Javaと習得していき、コールセンターの仕事の傍ら、社内の業務改善システムを作るようになりました。
紆余曲折あり、SESという業態のIT企業でエンジニアとして様々なプロジェクトを経験し、体調を崩しました。
次はSIと呼ばれる業態のIT企業でエンジニアとして採用され、コンサルタントに転身。これも体調を崩して退職しました。
今はソフトウェアメーカーでプロダクトエンジニアとして製品開発を行っています。
私が歩んできたロードマップ
年齢 | 学習方法 | 仕事 | 年収 |
19歳 | なし | フリーター | 100万 |
20歳 | なし | ニート | 0万 |
21歳 | なし | 建築 | 240万 |
22歳 | 本・ネット | SES(プログラマー) | 250万 |
23歳 | 本・ネット・資格 | SES(プログラマー) | 250万 |
24歳 | 本・ネット・資格 | SES(システムエンジニア) | 300万 |
25歳 | 本・ネット・資格 | うつ病により退職・ニート | 0万 |
26歳 | 本・資格 | SIer(システムエンジニア) | 300万(みなし残業45時間) |
27歳 | 本 | SIer(コンサルタント) | 400万(みなし残業45時間) |
28歳 | 本・オンラインサービス | SIer(コンサルタント) | 500万(みなし残業45時間) |
29歳 | 本 |
うつ病により退職 メーカー(プロダクトエンジニア) |
500万 |
学習方法は基本的に本とネットの情報で済ませています。
ただし、これは10年前の学習方法なので今ではお勧めできません。
現在のネットの情報はカオスで、何が正しいのかわからない状況です。本もたくさんあり何を選べば良いかわからない状況。
そのため、詳しくは後述しますが、資格試験と公式問題集を通して基本的な知識を得た後にネットや本、プログラミングスクールなどで勉強するのが安定している方法です。
私を救った「高卒だからこそ必要な考え方」
私を高卒ニートの世界からエンジニアの業界を通して学べてよかったと思うのは、プログラミングの知識よりも以下の3つです。
- ロジカルシンキング、クリティカルシンキング
- ビジネスの考え方
- メンタルコントロール
ロジカルシンキング、クリティカルシンキング
論理的な思考方法と批判的な思考方法です。
エンジニアになるまでは感情的に動いていましたが、これらを学んでからは合理的に行動することができるようになりました。
合理的に行動できるようになるとこんな利点があります。
- こんなに頑張っているのになんで結果が出ないの?現象がなくなる
- いじめられなくなる。(暴力以外では)
- 将来の不安が激減する
ロジカルシンキングもクリティカルシンキングも目的を立ててそれに対する最短ルートはどこか?を考える手法なので行動に無駄が減り、それに紐づいたストレスが減ります。
プログラミングの仕事ではこの考え方を自然と行うようになるので、私はプログラミングよりもこの思考方法に救われた節があります。
ビジネスの考え方
ビジネスの考え方とは、基本的に誰からお金をもらっているのか?と言う考え方ですね。
どこからお金が動いていて、自分はどこに属しているか?がわかると、利害関係がわかります。
利害関係がわかるとコミュケーションがうまく行くようになってきます。高卒ニートのときは漠然とビビりながら仕事をしていましたが、この考え方が分かってからは、ビビることはなくなりました。
メンタルコントロール
今も精神不安定で2回もうつ病で退職している奴が何言ってんだって話ですが、今も勉強中でとても役に立っています。高卒でニートしていた頃は自分の感情がどうなっているかなんて考えたこともなかったので。
今の時代に高卒からエンジニアになるロードマップ
令和におすすめ!高卒からエンジニアになるロードマップ
- 初心者向けプログラミングラーニングコンテンツを受ける
paizaラーニングなど。
※試して向いてないと感じたらスキップしてOK - ITパスポートもしくは基本情報技術者試験を勉強する
※1をスキップしてこれも向いてないと思ったら諦めた方がいいです。 - SES関係の業種を対象に転職活動
- 向いてると感じたらそのまま働けばOK
専門家気質だと感じたら:WEB系・メーカー系へ転職チャレンジ
管理者気質だと感じたら:SIer・コンサル系へ転職チャレンジ
詳細:序盤におすすめしたいロードマップ
高卒からエンジニアになるために私がおすすめしたい序盤のロードマップは以下です。
- 自主的にできるプログラミングラーニングコンテンツ
- ITパスポートの勉強
- プログラミングスクール
おすすめの順番に並べています。安くて信頼性がある順番でもあります。
また、挫折したときに取り返しがつきやすく、軌道修正も可能な順番です。
1と2を学習していると、エンジニア以外の業種でも役に立てることができます。プログラミングやIT関連の知識は今の時代必須で、持っていて損しない知識です。エンジニア以外の業種とこれらの知識を組み合わせていくだけで昇進することもできると言ってもいいです。そもそも就職先の選択肢が段違いに増えます。
なので非常にお勧めです。
3に関しては、講師やスクールの状況などによる運によって左右されてしまい、知識が得られないどころか、客観的に提示できるスキルすらつかない可能性があるため、お勧めしにくいです。
1か2をかじってみて面白いと感じたのであれば、転職サポートもあるため、3もおすすめできますが、1と2を面白いと感じれる人は3がなくても伸びていくタイプの人なので結局必要ないと個人的には思います。
詳細:中盤におすすめしたいロードマップ
中盤は1社目の就職先に触れます。
1社目に圧倒的にお勧めなのが、SES関係の企業です。
SESとはいわゆる技術派遣のことで、派遣社員ですね。
いい話を聞かない人もいるかもしれませんが、昔ほどひどい会社は淘汰されつつあるのと、今はネットの情報がたくさんあるため、リサーチをしていれば悪いところに当たる確率は低いです。
おすすめする理由は、いろんな現場の経験が積めるからです。
SESで1年も経験を積めば、職務経歴書に様々な企業やプロジェクトの経歴を記載することができます。他の企業に比べると2〜3倍違います。
一度SESを経験していればちゃんとした経験者として次のキャリアを歩めるため転職が楽になります。
他の選択肢として「SIer」や「WEB系」がありますが、おすすめしない理由は以下です。
- SIer
→プログラミングなどの技術的な能力が伸びない。
最悪の場合、Excelの知識しかつかない可能性がある。
ブラック企業の可能性も高い。 - WEB系
→企業によって必要な能力が全く違う。
転職活動が大変すぎる。
入社できたとしても、その企業に染まりすぎて今後苦労する可能性大
100歩譲ってWEB系もチャレンジしてみるのはありですがSIerはおすすめできません。エンジニアとしてのキャリアの幅が狭くなってしまう可能性が高いです。
詳細:終盤にお勧めしたいロードマップ
2社目以降のキャリアですが、ここまで経験してみてきたもので興味が湧いたところに飛び出してみるのがいいと思います。ここまでくればエンジニアだけでなく、異業種の社内SEや、エンジニアの枠を飛び出してエンジニアの経験があるコンサルタント、人事や管理部門にもチャレンジできるようになります。
コンサルタントや大企業の管理部門であれば年収1000万も夢じゃありません。フリーランスになるのもいいですね。
エンジニアの能力は潰しが効くためどんなポジションでも役立てることができます。
なぜなら基本的にエンジニアの仕事はシステムで問題を解決することなので、業務のほとんどが他の業種の業務改善だからです。
業務改善すると言うことはその業種の知識を得ると言うことなので、働けば働くほど、業務知識を得る能力が上がっていきます。
高卒からエンジニアになれた話まとめ
私の経験を交えて高卒からエンジニアになるための情報をまとめました。
他の業種でも似たようなことが言えると思います。まずは今の自分に向いているかどうかの確認と、就職活動中の学習を客観的にわかる形で行うことが大事です。そうすれば、エンジニア以外を視野に入れたときの軌道修正も可能になります。
仕事はあくまでも手段です。しんどくない程度にそれなりに稼いでそれなりに生活する。そのために何をすればいいかを考えるといいと思います。
ここまでご覧いただきまして、ありがとうございました。